【彫り技術の類、及び表現の手法について】

「どのような解釈を添える事で作品に魂を宿らせる事が出来るか」 そんな作品との対話で想い描いた表現が作品に刻み込まれている。 それは例えば一本の線彫りでも鏨の刃先が異なる形状で彫られていたり、 彫りと荒しを組み合わせる事でバリエーション豊かな色合いと成る。 

◇桜輝(おうき)◇

縁取りした所を交互に半円状に彫り、そこを叩き出す事でS字状の独特な波目摸様が成される。背景は桜吹雪を表すべく岩石の様な荒々しさで見立てられており、メインである桜の花を彫りでキラキラと光らせて、浮き上がった感じに見せている。
◇永遠◇

あえて1本の鏨だけを用いた取り組みで上下左右、厚みや幅を変えて躍動感のある唐草で「終わり無く続く生命」を表現している。白地による濃淡によるバランス感覚や、所々の間(ま)の埋め方は御伽彫の真骨頂の1つと言える。
◇輝◇

古典的なモチーフを用いて心の中の秘められた思いが表現されている。鏡面と荒しを繊細に使い分けられたトップとバランスを図るかのように深く刻まれた光の輪で外周を取り巻き、全体が調和されている。
◇心鏡(しんきょう)◇

葉に砂の様なサラサラとした白地の荒しを入れて葉を浮き上がらせている。外周は、全体を引き締めるため和風柄を彫り込まれている。「トップの中心(鏡面)に相手の顔が映り込み、その目に心が映る」というコンセプト。
◇流れ◇

落ち着いた白い砂の様な下地に、光が湾曲化して見えるように鏨の刃先を駆使した独自の手法で唐草が彫られている。中央にミル打ちを大胆な用いる事で永遠の間(はざま)が表現されている。
◇光のイニシャル◇

古典的な柔らかいラインのイニシャルに向かって渦の様な線を彫り、見る角度によってシルクの様な光の移動する効果が得られる。外周はダイヤを散りばめたかの様にキラキラ光らせている。
◇妖精◇

こちらもシルクの様な光の動きの線表現で、中心からキラキラと光の輝きが放たれている。双方の三角形に白地と和柄の彫りを入れて、コンセプトである妖精が光り羽ばたく姿がる。
白頭鷲/ペンダント
(2005年)

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アマゾネス・アーマー/ブレスレッド
(2013年)

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改作Across/ペンダント
(2013年〜)

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十五夜〜月見の兎/帯留
(2014年)

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アマカケル/ブローチ
(2014年〜)

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迎え兎/帯留
(2015年)

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