【挫喰髏(ザクロ)】

〜鬼子母神が喰らう柘榴の実〜

仏道に帰依した事で、人様の子を喰うのを挫かれ
代わりに石榴を喰らう髏(こうべ)が想作されている。


鬼子母神(ハーリーティ・訶梨帝母)とは...

元来、鬼神・般闍化の妻で500人もの子の母でありながら
他人の子を捕まえては、自らの三度の食事としていた為
釈迦は鬼子母神が最も可愛がっていた一番末の子を隠し
子を失う母親の苦しみを諭し、仏の道に帰依させた。
以後、護法神となり子供と安産の慈愛の象徴となった。

鬼子母神と柘榴の関係

釈迦は鬼子母神が罪を悔い改めた際に
もしも再び子を喰いたくなるような事があれば
柘榴の多くの実が、自分の子供達を連想させるだろうから
子を喰う代わりに、柘榴を喰うように...と諭したという。
(柘榴の深紅の果実が血肉を連想させるとか、
 人肉の味に似ているという伝えられ方もある…)

※柘榴の実には、その1つ1つに種があることから
子孫繁栄の願いが込められた吉祥果とされている。

〜根付〜
制作:2000年夏

素材:純銀



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