![]() 旧くはこの地の高台から見える富士山頂には時折龍が現れたという。 日中の明るい時間にも関わらず、辺り一帯が真っ暗となり 勢い溢れんばかりに轟く雷鳴と共に姿を現した水神の龍が 富士山頂から一瞬にしてこの地に飛来して上空を覆った。 今まさに大地に雨をもたらそうとした、その時… 日頃の「人々の都合が良い時ばかりの神頼み」が 遂に雷神の逆鱗に触れ、大地に向けて稲妻が放たれた。 雷神は体制を崩し、放たれた一条の稲妻の先端は龍の指に直撃した。 砂塵を撒き散らしながら光脈筋を辿るように舞い戻り やがて富士山頂付近でその姿をくらませた。 以来この地では、困った時にお願いするのではなく 供物と共に感謝の気持ちを報告しに詣でるようになったという。 雷神様と交わされたという御伽話であります。【記:月成】 ![]() ![]() 「存在」的なアプローチで制作したオブジェ。 指の外(甲)側は、深い皺と浅い皺をコントラスト、 荒々しく隆起した独自のフォルムを描くように成形した。 クレーターのような円形の凹みを全面に散らし 爪部のテクタイトに通じる隕石の衝突をイメージしている。 アスファルトで擦るという原始的な手段で成形し 傷口からは樹液のように溢れる銀色の龍血も…。 return
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