【ラサの精霊】

2002年6月10日〜13日まで宮古島に隣接する小さな島
池間島のラサ・コスミカ・ツーリストホテルに滞在した時の出逢い。

当時の僕は霊的の類いには全く無縁であったが
心地の良さに順応しやすい事だけは自覚していただけに
ラサ・コスミカで過ごした4日間は特別で貴重な時間だった。

ラサ・コスミカの建物はイスラム建築を彷佛とさせる無駄のないシンプルな作りで
1階のテラスや程よい広さの庭に置かれたベンチなどが景色と一体化している。

部屋の中は土壁のように塗られた漆喰風の壁、ダークブラウンの天井&床、
ベッドカバーや小物はインド・テイストが中心だ。
音楽も中近東風やアイリッシュミュージックが心地よく流れている。
そしてテラスに出れば文字通りのオーシャンビューだ。

到着前日が台風だったので風が強かったが、波の音と重なる事で
強風さえも心地良さへと変えてしまうようなマジカルがそこにはある。

宿名のラサ・コスミカとは、メキシコの哲学者の言葉で
様々な文化やイデオロギーの間の反発を止め、
ひとつになることで、更に高い次元に行こう・・・
というような意味があるらしい。

翌日、ほとんど人の手が加えられていないという
ラサ・コスミカに面するビーチに下りてみると
見たこともない青、アクアブルーが一面に広がっていた。
宝石の色に例えるならアパタイトが1番近いだろうか。

海岸には様々な形の珊瑚が打ち上げられていた。

自然が偶然作りあげた形に更に風化が加わって
魅力的な造形と成った珊瑚を宝探し気分で散策していると
小さな洞穴の中に、堆積した珊瑚の上に祀られるように
何かの生き物の化石のような珊瑚を発見した。

たまたまこのような生物的な造形を成された珊瑚が
人の手が加えられていない小さな洞穴に打ち上げられ
祀られているかのように自然に固定され、何年かの時を経て
洞窟から滴り落ちる水滴で(頭部に)穴を貫通させたのだろうか。

この珊瑚を「ラサの精霊」と名付けた。

海の音、風の音、スピリチュアルな音楽・・・
ラサ・コスミカで聞こえてくる音が宿っている精霊だ。

いつかまたラサ・コスミカに訪れ、ラサの精霊に遭いにゆこう。

2002年6月



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