〜2006年〜

一瞬の輝き(猪牙)

(象嵌「瞳」:サイ鳥クチバシ、黒水牛角)

「流星は天狗である」という説から猪牙の形をそのまま活かし
流星として表現され、天狗は烏天狗が採用されている。

流星が消えるまでに願い事を3回唱えると願いが叶う…
そんな言い伝えから「流星の核を捕まえてやろう」と
欲ばった烏天狗が羽団扇を落としてしまったという構図には
何か大きな事や物を得るには時に大きな代償を払う事がある…
そんな意味が込められた物語として彫り込まれている。

人は心の奥の何処では「輝きたい」と思ったりもするが、
それが例え一瞬であってもその影には膨大な血と汗と涙、
そして誰かや何かの犠牲があっての事なのでしょう…。

〜扇蔵〜


家守り(象牙)



ヤモリは家を守るという事から
ヤモリが家の鍵を抱えている構図である。

また、無病息災を願う6つの瓢箪を
隠すかのように随所に彫り込まれており
主がそれを探し出す事も楽しみの1つである。

〜内山コレクション〜



注:あたため厳禁!
(素材...トナカイ角/象嵌...18K、ステンレス、エゾ鹿角)




トナカイの角の断面がロールケーキの色合いと似ており
作品の制作時期もX'masシーズンだった事から
ブッシュドノエルっぽさをベースに彫られた作品。

表面の白っぽい層でトナカイの群れと雪の結晶を
裏にオーロラをグラデーションでぼかしたようにし
素材の特徴を活かしながら彫り込まれている。

ケーキが暖かい所に放置されれば痛んでしまうように
地球温暖化が放置されれば、北極圏等の素晴らしい風景も
消えてしまいますよ…という警告が込められており
横から溶けたクリームが今にも垂れそうになっている。

〜高円宮コレクション〜


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