『春寝坊』(黄楊)
ヤマネは雪の下で冬眠したりします。 ところが、この寝坊助は春になって 枯葉の下から団栗の芽に出て押されても 一向に起きる気配がありませんね。
『不動印』(黄楊)
密教では仏に祈る際、手で印を組み マントラ等を唱え、この不動明王の印は 手の平には不動明王と、その梵字を 手の甲にはクリカラ龍王やカルラ等 不動明王を一緒に描かれる者達を レリーフとして刻み込まれています。 からくり根付(手首を中心に可動)
『雷音』(象牙)
贈答用に制作された小根付。 象牙の先端を用いて制作されたもので この作品以降、一風の素材の使い方に 幅と可能性を拡げたきっかけとなる。
『瑞兆』(象牙)
麒麟は聖人が王の位にある時に 姿を現わす珍獣ですが、その麒麟に この世の不況、不和からの瑞兆、 おめでたい前兆が託された作品。
『上目使い』(鹿角)
現代風差し根付として また素材の味わい深さが 存分に活かされた作品。 ベルトに装着する事で 覗いている表情に息吹が 吹き込まれる用の美である。