〜2001年〜

『春寝坊』(黄楊)

 ヤマネは雪の下で冬眠したりします。
 ところが、この寝坊助は春になって
 枯葉の下から団栗の芽に出て押されても
 一向に起きる気配がありませんね。


『不動印』(黄楊)

 密教では仏に祈る際、手で印を組み
 マントラ等を唱え、この不動明王の印は
 手の平には不動明王と、その梵字を
 手の甲にはクリカラ龍王やカルラ等
 不動明王を一緒に描かれる者達を
 レリーフとして刻み込まれています。
 からくり根付(手首を中心に可動)



『雷音』(象牙)

 贈答用に制作された小根付。
 象牙の先端を用いて制作されたもので
 この作品以降、一風の素材の使い方に
 幅と可能性を拡げたきっかけとなる。


『瑞兆』(象牙)

 麒麟は聖人が王の位にある時に
 姿を現わす珍獣ですが、その麒麟に
 この世の不況、不和からの瑞兆、
 おめでたい前兆が託された作品。



『夜更けの幻想』(黒檀、象牙、貝、金、銀、銅)

夜の帳(とばり)を蝙蝠で表わし
内側には暗闇の恐怖として暗い神社と白狐を
背中側には夏の夜空に輝く星座を彫り込み
幻想を演出。紐穴はブラックホールも兼ねている。

『上目使い』(鹿角)

 現代風差し根付として
 また素材の味わい深さが
 存分に活かされた作品。
 ベルトに装着する事で
 覗いている表情に息吹が
 吹き込まれる用の美である。




『ひとつ眼』

鬼や妖怪を好む一風が得意とする
キャラクターの1つとしてあげる
一つ目小僧。とぼけた表情が愛らしい。

『ひとつ眼02』(象牙)



『ひとつ眼01』(象牙)



『執念』(鹿角)

変形差し根付としてベルトに噛みつく感じで装着。
鬼の髑髏がベルトを噛みついたところ顎が外れそうになり
慌てふためいて顔を歪ませているという構図。
裏面の髪の毛が渦を巻きながら端へ向ったところで
手に変化し顎を抑えてる等、趣き深い作品。


『サバンナの王者』(鹿角)

素材である鹿角の根元部分を眺めていた時に
ライオンの鬣に見えたところから図案が描かれた作品。
表にサバンナの地の王者ライオン、
裏に天空の王者太陽が彫り込まれている。

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